先日ロボ団主催の放課後ディ検討のためのプレプログラムに参加してきました。
これがとっても良かった!
放課後ディでなくても、配慮クラス?の運営でもいいのでぜひぜひご対応願います!!
ロボ団
Lego Educationを用いたプログラミング教室で、各地に多数の教室を開催していらっしゃいます。生徒が2人1組で取り組むことにより、コミュニケーションの力も鍛えながら子供たち同士で問題解決を図り、より効果的に学習できるという特徴を持ちます。
個人的には、アプリを作ったりといった「パソコンの中で完結する」プログラミング教室よりも、実機を用いるLego Educationのほうがより実験的要素が強いように思えて、注目していた教室の一つです。
困難を抱える子供とのとりくみ
習い事の中には、「支援級在籍」というと事前にお断りされてしまうケースもありますが、プログラミング系は比較的、「体験してみて様子見ましょう~」と言ってくださるケースが多い印象です。
こちらも、以前に問い合わせた時には、問題ないという回答でした。しかしながら、興奮状態の多動っ子と組む相手の子がちょっと大変かもしれないとトラブルを避けたい親心や、本人が不安が強くなり、親の同伴が必要となった時点であきらめていました。
実際、すでに在籍されている中にも発達障害のお子さんがいるそうで、(非公式的に)一部の教室で1人対応のクラスも開催しているところもあるそうです。
今回そういった事情から放課後ディ事業を検討されているとのことでした。
プレ放課後ディ
今回集まったのは、年齢も小1~中学生まで、親子同伴(本人の意向により別離も可)の8組。知的、情緒障害混在。自己紹介はありませんでしたが、ぱっと見、ADHD属性はうちだけに見えました。
椅子をがっこンがっこん後ろにぶつけたり、知らずに机が動いていたり、ソワソワソワソワしていましたが、貴重なサンプルとなったことでしょう…前後の子、ごめんね。
(一番後ろの広めの席にすればよかった。反省)
ロボットの作成
まずはLego Educationで車を作りました。iPadのロボ団独自教材を用いて、手順通りに進めていくもの。手順の書き方は、一般のLegoについてくるものとあまり変わりません。
一般的なLegoの作り方とちょっと違うところもありつつ、手順書があるので、子供は特に意に介さず作り上げていました。
遅い子でも、親や先生の助けもあって時間内には仕上げられていました。
時間の余った子はコマづくり。
アオ作成のコマ。ベイブレードのような形になりました。
プログラミング体験
車を走らせ、ピッタリと線に止めるというエクササイズ。
ここで面白かったのは、今回使ったビジュアルプログラミングのモジュールはたったの2つ。当初の予定では、1つだけだったようですが、進みが早く2つになりました。
進む命令のモジュールに、スピードと距離を入力し、実際に走らせて微調整していく過程において、小数点やマイナスを使いました。まだ習ったことのない数値ですが、車の進む距離とリンクしているのでまったく問題なく受け入れ、微調整。
走らせるだけでも楽しいし、ピッタリ止まると嬉しい。
2つの数字を入力して走らせるだけなので、みんな楽しく参加できていました。
次は、Legoの箱を押して動かして、次の線に止める、元の位置に戻る、というエクササイズ。
一見同じに見えますが、スピードが速いとブロックがより押されて線からはみ出たり、まっすぐにブロックを狙って置かないと、達成できません。より独自の微細調整が必要になります。
これは本当に面白い。
モノづくり本来のチャレンジと楽しさがありました。
実験により出てくる新たな発見については、講師の方が端的に言語化してくれてフォローアップしてくれていました。
発見と言語化自体も本人たちの話し合いによって結論されることがベターかもしれませんが、それをやっていると発達っ子はついていけなくなるのです…
講師
今回はロボ団の社長さんが直々にプログラムを実施してくださいました。
この方のコミュニケーションが素晴らしい。
バーバル、ノンバーバルを含めて、とてもいい!
特段褒めたりなんだりを意識されているようでもありませんでしたが、端的な発話、聞き取りやすい発声、耳に入ってきやすい的確な指示で、自然と褒められているような錯覚がありました。
修正するときにも、ごく自然な同意をとっており、敏感な子でも責められるような印象を持ちづらい。
こんな講師の方が増えてくれるといいな。
全体所感
今回はプレ(デモ)ということもあってか、観察する大人がたくさんいた環境でしたが、子供たちはみな集中していて、ほとんど気にならないようでした。
また、(何の役割の方かはわからないけれど)その大人たちがそろって穏やかな雰囲気で、この教室はいい教室なんだなという印象を受けました。
新しい環境がすっかり苦手になってしまったアオですが、始終楽しく、リラックス&興奮しつつ楽しくすごしていました。
今回の内容には子供たち同士で関わるようなことはありませんでしたが、コマをまわしているときなどは接触もあり、慣れればだんだんと、2人1組でチャレンジしていくこともできるのかもしれません。
ロンチはいつか?
終わりには、「いつ始まるんですか?!」と食い気味の母。
残念ながらこれを受けてのこれかららしく、ロンチの予定は決まっていないそうです。
不安の強さの受け入れ
アンケートに書き足りない所感を述べたい母の後ろで、3時間滞在を経て、楽しかったけどすっかりお疲れのアオは「帰ろー!!帰ろー!!!」の嵐…
(でもいい環境はつぶしたくないらしく、控えめ。成長したなー)
それを見てか、1つくぎを刺されました。
「通常の教室も共通で、お母さんが通わせたい、というのはお断りしています。
本人が来たい、というお子さんだけ受け入れます。」
この点についてはもう少し突っ込みたかった。
講師の方も参加していたアオがうれしそうに楽しそうにしていたのは見ていらっしゃってお分かりかとは思いますが、情緒不安定なうちのお子様には、通うことに条件が付きます。
- ソワソワしても叱られないという安心
- 失敗しないレベル感を積み上げたうえで、失敗しても大丈夫という安心
- ↑これが完全に構築されるまでママの助けが必要
- 安心してたまに、行きたくない時もある
- でも遅れたくもないよ
- ってかそもそも歩きたくない
ええ、親としても、それどうなの?!ってのもありますよ…
以前の状態だったら、楽しいところに行くのには歩いたんですが、不登校からはその心理的な階段がぐんと上がってしまいました。
付き添いについては何ら問題ないようにOKでしたが、このような不安定特性について、どこまで「本人が通いたい」と認識してくださるのかまでは話せませんでした。
家に帰ってパンフ見ながら妹に解説してるレベルで行きたがっているんですよ!
そう見えないとは思うけどorz
いずれにせよ、ロンチされたら一度はチャレンジしてみようと思います。