年末、娘と「アナと雪の女王2」を見に行きました。
「アナと雪の女王」は大ヒットにもかかわらず、初めて見たのはおととしのこと。始終イライラしていて怒りでいっぱいになってしまっていた私は「ありのままに」に号泣し、「あ、この精神状況はヤバイ」と自己認識することとなりましたorz
今回はよりメッセージフルな内容となり、エルサ無双にきゃっきゃと喜ぶ娘の隣でホロホロとまた泣いてしまったのでした。(ちょっと感受性が豊かなほうです…)
以下、ややネタバレ入りますが概ね主観の垂れ流しでございます。
こんな見かたもあるよってことでゆるーい目線で見てください。
異なる性質を持ちながら社会で生きる辛さ
アナと雪の女王1では、強力な力を持ちながら、コントロールができない力への恐怖で引きこもってしまうエルサが、妹との絆で社会と関わる姿が描かれました。
そもそもエルサの氷の力は、協力な特性でありながら、プリンセスとして穏やかな小国を治めるためにはプラスに働かない力です。
スケートリンクや氷花火は楽しく美しいけれど、どうしても必要かというとそうでもない。ヒステリックを起こして寒波に包んでしまって、むしろ国民には害にもなる。
それでも明確な敵の存在と本人の深い愛のため、国民に温かく受け入れられたエルサ。
アナと氷の女王2では、平和に暮らしながら、「異質な存在としてそこにいること」の違和感から話が始まります。
松たか子さんの歌唱力は素晴らしいなぁ~
みんなと違うと感じてきたの
だから心が望むの
未知の旅へ 踏み出せと
強力な力を求められるところで使いたい。
(無双の)旅を経て、エルサは人と精霊の間に立つ存在となります。
無双っぷりには、若干引きましたがムスメは大喜びでした。
王子様は必要か?
エルサに王子様がいるとしたら、やっぱり強力な火の特性に悩む人かしら、と思っていたけれど、火はかわいいサラマンドラとして出てきました。
この時点であー、やっぱりエルサは一人で生きていくんだなぁと。
一人でいたい人はいるし、それを自分で選んでいくのはもちろん好き好きなんだけれど、エルサは人と関わりたいタイプに見えて、妹以外にも理解者がいてほしいなと。
おばちゃん心配しちゃうのよ。
凡人にできること
エルサと対照的に、ふつーな女の子のアナ。
強力な力もなく、美貌も賢さもそこそこ。
愛嬌のある妹キャラで、前作では助けられてばかりの印象だったアナが、今作では一人で立ち上がり間違いに立ち向かう様子が見られます。
一歩ずつ進もう
歩くことならできる
今の私でも
最終的にはクリストフに助けてもらって達成するのですが、凡人はチームを組むことで立ち向かう力を得るのでいいのです。
そういう意味ではアナは「人の意思を尊重する」ということは根底にある子のような気がします。
強力な魔法の力を持っている姉に対しても「だってエルサはエルサでしょ!」と言ってのる。
両親がエルサの力の秘密を探しに行った旅でなくなっていたことがわかるシーン、悲嘆にくれるエルサに対して、「でもそれはパパとママが選んだことよ!」ってやっぱり裏もなく言ってのけるアナは素敵。
クリストフにだけはそうなれないのは恋の仕業ってことで。
実直に生きてきた強さ
今回脇役に成り下がった(ように見える)クリストフ。
実直に一人で立ってきた大人の彼に今更成長ってあんまり要らないしね。
初の経験であるプロポーズが上手くいかない悲しさを詠った独唱の「恋の迷い子」も「長すぎて要らない」とか批判があったようです。
個人的にも、彼の見せ場は歌ではなくて、アナを助けに行く2か所、30秒くらいのシーン。
- 「俺にはできる!」と一瞬で自分を奮い立たせて炎の中にアナを助けに行くところ
- 本当のピンチに飛び込んで助けに来て、「何かできることある?」ってすぐ行動に移してくれるところ
大好きです。
プロポーズが上手くいかない上に、アナが勝手に去って行っての状況でグダグダ言わないで手を差し出すクリストフ。漢だ。
いいなー言われたいなー。
子供がインフルで寝込んだ時にヤバい状況を知らせたLINEの返信とかで言われたい。
「何かできることある?」って。
30%くらいの確立で言ってくれるうちはまだいい方なんだろうな…
もう現代は、優雅に踊る王子もグジグジ悩んで引きこもって女性に手をひかれなきゃいけないお金持ちもいらない。
今の女子にいるのは目標を達成するために協力し、独り立ちしているパートナー。
いい男だよ、クリストフ。
大人になれば不安は解消されるのか
オラフの歌もメッセージフルでした。
というか今回のオラフ、不安症だわ、それをごまかすために(?)ひたすらしゃべるわ、空気読めないわ、多動だわ、なんかうちの子のよう。
でも空気の読めなさで争いを止めたりするんだから、いいところもある。
ね、大人になったら
僕は 不安になることもない
本当に素敵な 大人になるんだ
誰も泣いてなかったけど、号泣しましたョ。
素敵な大人になろう!
大人になっても不安だけどね!
以上、主観と偏見による、アナと雪の女王2でした。
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