普通級に適応できずに不登校になった小学生1年生のアオ、情緒支援級に転籍し、再登校にチャレンジしています。
14週目
トピックス・前進
- 2日、朝から下校時間まで学校で過ごした
- 行き渋りなく登校できた
- ロッカーにものをしまう等、最低限の自立活動ができた
- 先生の提案に応じた学習ができている
- タブレットの時間を大幅に減らすことができた
- 他の児童と「自立」の授業ができた(トランプ)
- 健康診断に参加できた(個別)
トピックス・後退
- お友達とのケンカ ※前進かも
- 幼児退行 ※前進かも
全体的に今週は、飛躍的に経験値が上がった週でした。
朝一から登校し、門の前でほかの子と同じように校長先生に「おはようございます!」といった時には泣きそうになりました。
たくさんのできることと同時に、新たなステージの幕が上がったのを感じます。
「育ちなおし」「育てなおし」
あまりいい引用が見つからなかったので、先に定義します。
マンガ知識とカウンセラーさん知識の合わせ技で厳密ではありませんのでご了承ください。
「育ちなおし」のここでの定義
ひどいショックを受けた子供が、安全な環境の下で起こす赤ちゃん返り、幼児返りのこと。ショックにより捻じれた成長を捨て、乗り越えるときに起きる。
「育てなおし」のここでの定義
保育者が赤ちゃん返り、幼児返りを受け入れ、ショック状態からの回復を手助けすること。
微妙な幼児返り
本当に気が付いたのは木曜日あたりでした。
先週から認知のゆがみの低減を感じていましたが、まだまだ生意気な「早すぎる中2病」状態だったアオが、月曜日から、急にぽやんと、より幼く、でもキラキラとした表情をするようになりました。
思えば「ケンカ」をしても学校に行けるなんて、歪みが残っていたら全く無理でした。
着替えや食器を片付けるといった自立活動がスムーズにできる一方、「ルール」に対しては抵抗感もあり、多少のパニックもあり。
情緒的な甘えん坊はなおひどく、でも素直でかわいらしい。
既視感。
ちょうど保育園の年長の初旬の彼でした。
ひょっとして、これは育ちなおしが始まったのではないか?!
ただの発達障碍児に戻れるんじゃないだろうか?!
凸凹でもいい!まっすぐ育て!
カウンセラーさんとの面談
このことに気が付いたのはちょうどスクールカウンセラーさんとのお約束の30分前。専門家からのご意見がほしいと、話しました。
- 不登校が始まってすぐに幼児返りがあり、3歳くらいに戻ったが回復した
- その後、歪んだ、捻じれた成長をした。精神発達はむしろ高いくらい。しかし意地が悪い。試し行動が多発。
- 「認知の歪み」を知ったことでいったん状態は安定に向かったが、まだ歪みは感じていた
- 今週に入って急に「リセットされた」くらいの変化を感じる
育ちなおしが来ているように思う。どうでしょうか?
「状況から見て、『育ちなおし』であるように思います。」
精神発達が幼稚園児に戻っているが、ここから育てなおすことが重要というのを、学校にどう理解してもらえるか?
うまくいけば今後の活動参加はずっと楽になる!
これについてかなり長くお話しました。いろいろご提案をいただいたり、状況を確認したり。結局は先生にお任せするしかないので、カウンセラーさんから心理の専門家として関わりを相談していただくことをお願いし、終了しました。
こちらのいうことがコロコロ変わっているので、先生も混乱されているかもしれないこともお伝えしました。
「お任せする」ということが今まで、今も、できていません。
自立してない、発達の遅れた、さらに不安定な子供を人に任せることの難しさ。
これこそがニューステージの難しさ。
学校のご協力
保育園年長初旬、母はどーでもいい存在でした。ほぼ抱き枕。夜だけ寄ってくる。
今回は母の愛情と安心が大事なのもわかりますがそれは私が対応すればいい話。
明らかに「学校が安全なところ」と認識したからの育ちなおし。
先生のご理解が不可欠です。
しかしながら、はっきり言えば「教師」の範囲外。
小学校の先生に「幼稚園の先生をしてください」って言ってるようなもん。
それを踏まえても、大事な局面だからどうぞお願いします!!
と頼みました。
難しさ
カウンセラーさんはお話してくださったと思います。
私も汚い字ですが一生懸命連絡帳に書きました。
先生は受け取ろうとしてくださる方と信頼しています。
でもやっぱり難しい
どうも、「きちんとさせてください」に聞こえるよう。
2日続けて朝から帰りまで在籍しましたが、3日目の金曜日は給食で帰ってきました。
給食付き添いはまだらに続けていますが今日は付き添いにした日。
行くと「式が書きたくない」とごねごねスネスネふてくされ。
「=」が書きたくないらしいです。家でも言ってましたがマシになったと思ってた。
そこも戻ってたか。
帰る!帰る!!帰る!!!
のシュプレヒコールを静止して、お話したい、と言いました。
何がそんなに悲しいの?
式が書きたくない!
書きたくないのね。わかった。でもそれは「悲しい」と違うでしょ
わかってくれないから!!
わかってくれなくて悲しかったのね。そっか、そんなに解って欲しかったのか。先生の事そんなに好きなんだね。
はっとしたように、落ち着きました。
(かなり略してます)
その後もグネグネしつつ、納得はできないようで
先生に反省してほしい
いや、それはないわー。先生はちゃんとできるのにもったいないって思うから書いてほしいと思うんだよ。先生は「教育」に責任があるから。できること増やしてあげたいって思う
わかってほしい
今できない、ということは伝えていいと思う。わかってくれると思う。でも君もできるように気持ちを整えていかないといけない
その後(本人が話せなかったので)先生に彼もいる場でお伝えしたところ、迷いつつ「わかったよ」と言ってくださいました。
ご協力ありがとうございます!!(泣ける)
先生もいる場で、「できるように努力するんだよ」と繰り返しておきました。
帰る気持ちは変わらず、残りの課題を宿題として家でやるのを条件に帰ってきました。
土日があるから何とかなるだろう。
たぶん。
…やれなきゃ月曜はいけないな、と心の準備。
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